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地図解題


(1)グローランサ内世界(p.268)
Notable Points of Glorantha

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2002/01/04 ぴろき

 「ヒーローウォーズ」のp.268に掲載されている地図の各地名について、現在までにわかっていることを述べます。プレイの参考にしてください。

*内容にヌケがありましたら、ご一報くださるとうれしいです。


陸地

ジェナーテラ Genertela
 北方大陸。東西5,000キロ、南北1,700キロ。「ヒーローウォーズ」の主舞台となる大陸で、多種多様な気候、地勢、文化が散らばる土地です。かつて神代には大陸の中央に大陸の主神ジェナートの住まう「大庭園」がありましたが、混沌の軍勢によって滅ぼされ、現在は不毛の大荒野と化しています。ドラゴン・パス地方はこの大荒野の西隣にあります。ジェナーテラは多くの山岳地帯で分断されており、大きく分けて西方、中部、大荒野、そして東方という四区分の地域があります。西方は一神教徒の国々が、中部はルナー帝国とオーランス蛮族が、大荒野は遊牧民が、そして東方は悟法を追求する民がそれぞれ支配的です。
パマールテラ Pamaltela
 南方大陸。東西6,700キロ、南北3,300キロ。気候は北の沿岸部を除けば熱帯です。大陸の主神パマールトが混沌戦争を生き延びたため、ジェナーテラ大陸ほど荒廃しておらず、平和で住み良い土地となっています。また、古の種族の勢力もジェナーテラより大きく、人間たちとせめぎあっています。パマールテラの人類の文化は地球のアフリカ・サバンナのそれによく似ており、住んでいる人種も熱の力を持った黒い肌のアギモリ人たちがほとんどです。
ヴァリンド氷河 Valind Glacier
 ジェナーテラ大陸の北西部に広がる広大な氷河。冬の神ヴァリンドの領域であり、氷の魔物だけが住んでいます。かつて神代にヴァリンド氷河は南に押し下り、西方一帯を氷河期で覆い尽くしました。
ヴィゼラ Vithela
 「脅威に満ちた一万の島々」と呼ばれる無数の島々から成る海域で、かつては東方大陸ヴィゼラがあったといわれています。ここについては最西端のごくごく一部の島々をのぞいて、ほとんどわかっていません。
ヴェイデル諸島 Vadeli Islands
 ジェナーテラ大陸の南西に浮かぶ島々。西方人の神話が語るところによれば、ここは神代に異端の教えを信じる者たちが集まり、正しいマルキオン教徒に反抗した地域の残骸だといいます。最初の魔道士ザブールによってヴェイデル人の国は破壊され、陸地から切り離されました。
ジルステラ諸島 Jrstela Islands
 かつてはひとつの大陸でしたが、第2期にここを発祥地とした神知者の帝国が神々と自然の逆襲を受けて滅亡したとき、粉々に砕かれて大部分が海に没してしまいました。今では、古の種族のほかには、ごくごくわずかの現地人と移民、そして神知者の帝国の最期を語る廃墟しかここで見ることはできません。
スローン Slon
 ドワーフが数多く住むといわれる温暖で謎めいた地域。ここに住む人間はドワーフに支配されており、自分たちをドワーフだと思いこんでいるといわれています。


海洋

カハール海 Kahar Sea
 この海域は絶えることのないもやに包まれている不気味に凪いだ海です。カハール海にまつわるさまざまな海の伝説や怪談が港ごとに語られていますが、いずれも眉唾なものです。
帰郷洋 Homeward Ocean
 世界の中央に位置する大きな海洋で、中心にある「マガスタの渦」に向かって水が流れ落ちていく範囲をこの名で呼びます。このため、その大きさは季節によって大きく変わってきます。
ケニリア海(白海) Keniryan(White Sea)
 この凍てついた海は半ば氷河に覆われていますが、何千キロも北に伸びており、グローランサの真の北端にまで到達しているといわれています。ただしそれを確かめた者はいません。
ケレネス海(褐色海) Kereneth Sea(Brown Sea)
 一番深いところでも半マイルしか水深がないために、魚人たちからは「褐色海」と呼ばれることもある海。他の西の海洋と同じように寒冷で、噂によると藻に覆われた海の墓場がケレネス海のどこかにあるといわれています。
ショーグ海 Sshorg Sea
 トガロ洋から北に向かって流れる海で、「災いの海流」とまで呼ばれるトガロ洋発祥の急な暖流が流れています。
ダショーモ海 Dashomo Sea
 豊かな海棲生物にめぐまれた海で、テルシヌスという名のおそろしい海神が支配しています。ここを通る船はすべて彼に貢ぎ物を支払わねばならず、もし不興をかえば転覆させられてしまうといわれています。
ディニッソ海 Dinisso Sea
 東に向かってゆっくりと流れている海。魚人の大国があります。
トガロ洋 Togaro Ocean
 「恐怖洋」とも呼ばれるトガロ洋は、神代の戦いで最初に陸地を侵略した海であると伝えられています。ここは非常に流れが急で、かつ極端に熱を帯びています。一説によればはるか南の「燃える海」からこの流れはやってきているといいます。それを証明するかのように時折パマールテラ東岸には沸騰した水がやってくることがあります。ここに住む魚人や生物は海の性格を反映してたいへん獰猛です。
ネレオミ海 Neliomi Sea
 ジェナーテラ大陸の西端を北から南に向かって流れる海。ヴァリンド氷河から氷山をかすめとってやってくる非常に冷たい寒流です。
バンザ海 Banthe Sea
 ヴァリンド氷河から氷山を乗せて南に流れ、ジルステラ諸島の北まで到達する寒冷な海。
フダロ洋 Hudaro Ocean
 ジェナーテラ大陸の西の海洋。ヴァリンド氷河のために寒冷であり、ネレオミ海バンザ海という二つの大寒流を発生させています。
ブリソスの霧 Brithos Fog
 ネレオミ海バンザ海との間に横たわるこの不思議な海域は、永遠に消えない霧で覆われています。ここにはかつてブリソスと呼ばれる冷酷な魔道の国があったといわれていますが、第二期に突如として発生した海洋の「大閉鎖」以来この霧がすべてを隠してしまい、今では誰もブリソスに到達することはできません。わずかにジェナーテラ南西部の一角に不死であるブリソス人の生き残りが暮らしていますが、彼らも失われた故郷については何も語らないのです。
マガスタの渦 Magasta's Whirlpool
 グローランサの中央に開いた大穴。すべての水はここに向かって流れ落ちていきます。神代に混沌によってあけられ、それを埋めるために水の王マガスタが飛び込んだためにできたといわれています。ここを落ちれば地界に到達できますが、底に落ちきるまでに二ヶ月はかかるため、その間は犠牲者は餓死してしまうでしょう。
蟲の海(スワーメラ海) Worm Sea(Swermela Sea)
 二つの大きな湿地にはさまれたこの海は、クジラやクラーケン、時には不運な船にまで吸い付く巨大きわまりない水ヒルが住んでいます。また、ここには水棲のは虫類や恐竜が住みついています。
ロズガリ海 Rozgali Sea
 大荒野地方の南を西に向かって流れる海。ここには魚人が数多く住んでおり、ケタエラ(ドラゴン・パスの南方沿岸地方)の人間たちと交流しています。

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